1992年、『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(原題:Hard Boiled)でアクション映画の新たなスタイルを確立した映画監督ジョン・ウー。そして同作で主演を務めた映画俳優のチョウ・ユンファ。『Stranglehold』は、この黄金コンビが再びタッグを組んで、チョウ・ユンファ扮するテキーラ・ユエンのその後を、香港アクション映画の醍醐味満載で描いた作品です。
ジョン・ウーならではの派手なアクション、おなじみのスローモーションを駆使した踊るようなガンバトル、強烈なビジュアル効果に突然のメキシカン・スタンドオフ。無論、象徴的な白いハトも登場します。ジョン・ウーが好んで描く「忠誠と裏切りと犠牲」をテーマにしたストーリーと、すべてのオブジェクトを破壊できる「マッシブ デストラクション」をプレイヤーは十二分に堪能できるでしょう。
本作は世界的に有名な映画監督ジョン・ウー氏が手がけた1992年公開の映画『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』のアフターストーリーをゲームで表現した作品です。主演はもちろん同シリーズの顔である「亜州影帝」ことチョウ・ユンファ氏。彼が演じる香港警察の捜査官テキーラが、おなじみの二丁拳銃で映画さながらのアクションを繰り広げます。
本作は制作費で3000万ドル(約36億円)というとてつもない費用を使って制作されたゲームです。次世代機においてもこれほどの開発費をかけたものはあまり類を見ません。もちろん映像やサウンド、システムなどのクオリティは次世代機タイトルの中でも最高峰クラスです。
本作は3人称視点の3Dアクションシューティングゲームです。ステージ中に登場する敵を、2丁拳銃やショットガンなど様々な銃器で倒していきます。画面中のオブジェクト(机や階段の手摺、シャンデリア等)を使ってのダイナミックなアクションが楽しめるほか、「テキーラ・タイム」と呼ばれるスローモーションシステムも導入。ジョン・ウー作品の登場人物さながらに、格好良いガンアクションを見せることも可能となっています。
ゲーム中では、敵を倒すと貯まるゲージを消費することで、4つのスキルを任意で発動させて戦えます。窮地の際に体力が回復するヘルスブーストや遠方の敵への精密射撃、そして発動するとジョン・ウー映画の代名詞とも言える鳩が画面中を飛び回り、全ての敵にダメージを与えるスピンアタックなど、各所に映画的演出技法が採り入れられています。
■製作総指揮:ジョン・ウー | ■主演:チョウ・ユンファ |
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暴力的かつ華麗なアクション映画で有名な映画監督。「バイオレンスの詩人」とも呼ばれる。73年の『過客』で監督デビュー。86年の『男たちの挽歌』(原題:英雄本色)と同シリーズで日本でも知られるようになる。両手に銃を持って立ち回るアクションや、見せ場で白い鳩の群れが飛ぶシーンを盛り込むなど独特の映像美とアクションを盛り込んだ作品が多い。それらの作品群で多くの熱狂的ファンを集めた。93年の『ハード・ターゲット』でハリウッド監督デビュー。現在はアメリカを拠点として作品制作を続けている。代表作に『MI:2』『フェイス/オフ』『ブロークン・アロー』『ウインドトーカーズ』等がある。 | 1984年『風の輝く朝に』でアジア映画祭主演男優賞を受賞。1986年、ジョン・ウー監督の『男たちの挽歌』に出演。同作は大ヒットし、香港アカデミー賞作品賞を受賞。一躍大スターになる。1986年〜1987年の2年間で主演作17本に出演。1998年『リプレイスメント・キラー』でハリウッドデビューを果たす。 その後、『アンナと王様』『グリーン・デスティニー』『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』等に出演。硬派な役からコミカルな役柄までこなす、稀代の俳優である。最新の出演作は、ジョン・ウー監督の『Red Cliff』(2008年10月日本公開予定)。 |