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前回のあらすじ−
「WORLD TANK MUSEUM for GAME 東部戦線」について語る軍服プロデューサーS(以下、軍P)。
どうやら、複雑化の一途をたどるSLGのシステムに、一石を投じる作品となるのが本作だということだ。民間人M(以下、民M)との尋常ならざる問答が幕を開けたのであった。
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軍P: |
その通り! 戦車単体では歩兵に苦戦するとか、旋回砲塔戦車は歩兵にまとわりつかれても対応できるが、突撃砲などの砲塔固定車両では袋叩きになってしまう所まで再現…というか、自然に発生してしまうのだ! さらにソ連軍の損害を気にしない悌団波状攻撃も再現している。これはソ連赤軍の野外教令でも・・・。
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民M: |
も、もしかして、Sさんってめちゃくちゃ軍事マニアですか?
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軍P: |
ふっ…なにを今更。私は、その軍事マニアでも戦史や部隊編成/運用といった方向を得意分野とするマニアである! その筋でも名が通っていると自負しているのである!
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民M: |
まったくこの人は普段なにをやってるんだか……他に特徴はないんですか?
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軍P: |
うむ、ストーリーも特筆ものである。ミリタリーマニアの誰もが欲していたが、なぜか今まで創られなかった「敗戦の坂を転がりつつ最期まで戦い抜くドイツ戦車部隊」がテーマである!
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民M: |
え? なかったんですか? 一番ありそうな感じですが・・・
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軍P: |
同一テーマの作品はあったが、ストーリーが若干希薄であり内容もSLGに徹していたのだ。だが、本作はキャラクター主導によるストーリー展開で、あの独特なドイツ東部戦線の雰囲気を再現しまくってるぞ! まさに「教育してやる」な感じである。
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民M: |
でも、最期は敗戦でしょ?
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軍P: |
そこが良いのだ!
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民M: |
そういうものですか・・・
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軍P: |
そうだな。ほら、ロボットアニメでもあるではないか。まさにドイツ軍がモデルであろう敵軍をテーマにしたゲームまで発売されている。
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民M: |
あーっ! そうか、ガn
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ぼぐっ★
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軍P: |
教育してやるっ! 公の場で口走ることではないっ!!
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民M: |
だgクslkrhgm@krp…痛ぇヨぉ。
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軍P: |
さらに今回はユーザーのために軍事資料本を永久特典として付けるぞ!
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民M: |
何も無かったかのように続けるな! どうせ資料本って言ったって、たかがオマケ。よくある戦車の解説書でしょ?
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軍P: |
バカモン!! 俺のケ…いや、もとい…この資料本は確かに戦車の解説はある…しかし、それだけではないのだ! なんと1943以降のゲーム内で扱う東部戦線の戦史をきっちりと掲載してある! これにより戦史の初心者でもゲームのバックボーンを理解でき、よりゲームが楽しくなるのである。さらに、独ソ両軍の各作戦の戦闘序列(参加部隊)や部隊編制も記載! 軍事マニアにとっても貴重な資料である。
そのボリュームは、なんと160頁! たかがオマケというレベルではない! すなわち、これ1冊手元にあれば、東部戦線の概要は完璧なのである!
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民M: |
ほーぉ、私でも大丈夫ですか?
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軍P: |
無論である! これを読み終えたとき、貴官は立派なマニアへと成長を遂げている事であろう。
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民M: |
そ、それは喜んでいいのでしょうか?
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軍P: |
当然である。かの世界的に有名な戦史研究家リデル・ハートも「平和を欲するなら、戦争を理解せよ」と語っている。これは真実である。貴官も平和が一番と思っているだろう。ならばこのゲームをプレイし、資料本を読み、平和の真理に近づくのだ〜!
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民M: |
ぬー、確かにこの過ちを繰り返さぬ為にも、知っておくことは大切なことですね。
なんだか言いくるめられたような気がしないでもないけど。
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軍P: |
わーはははは。このコラムを読んでいる諸君も覚えておきたまえ。
「平和を欲するなら、戦争を理解せよ」(リデル・ハート)
では、諸君! 戦場で会おう!
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次回【感涙に咽ぶ60年目の師走 編】へ続く
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