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社長ご挨拶

「モノ作りのユートピア」を作ること、これが当社の目標です。

今年(2023年)6月7日に、当社は創業45周年を迎えました。

今までに開発・発売したコンテンツ数は1900以上に及びます。多くはその名も知られることなく消えていきましたが、幾つかのタイトルは、多くのユーザーに支持され、また当社に開発を任せて頂いたクライアント様にも満足して頂くことができました。

今現在も多くのユーザーが、当社が開発した作品を日々プレイしています。そのプレイヤーの人達の人生に、ゲームで彩りを加え、安らぎを与え、時には熱中してもらい、時には虜にし、人生をより豊かに、より楽しいものにすることが、私達の使命と考えています。

そうした作品作りには、有能なプランナー、グラフィックデザイナー、サウンドクリエイター、プログラマーが必要で、その一部にでもスキルの低いスタッフが加わることは許されません。何故なら、並の人間が作った並の作品など、誰も遊びたいとは思わないからです。ユーザーが求めるものは常に、より優れた、より面白い、より感動的な、初体験です。

音楽の演奏で人を魅了できるようになるには、10年20年以上の稽古が必要とされます。
プロ野球の選手になるためには、甲子園に出場できるほどのハードな練習に耐えた上で、その中でも選りすぐりの選手にならなければ、スカウトの目に止まることはありません。
テレビのタレントとして活躍するには、並外れた尖ったものが要求されますが、人並み以上の才能と継続的努力なしには、輝いていたものも直ぐに光を失います。1冊の本を書くためには途方もない情報量が必要ですが、直木賞や芥川賞を取った作家ですら多くが数年で消えていくのは、継続的な情報の補充ができず、新しい表現が出来なくなるからです。

ゲームという形のアウトプットにも、途方もないインプットが要求されます。新しいストーリー、システム、演出、CG、サウンドを生み出すには、途方もないインプットという燃料が必要だからです。

従って当社では、クリエイター全員に、継続的インプットを習慣として身に付けることを要求しています。スキルが高く、もの作りが好きでたまらなくて、研究熱心で、日々勉強を怠らないプロのクリエイターを集め、育成し、彼等が、お客様が満足できる高いレベルの作品が作れる「モノ作りのユートピア」を作ること、これが当社の目標とするところです。

まだまだ道半ばではありますが、会社が存続する限りこの理想を追求していきたいと思います。

吉成 隆杜