ゲーム中に登場する武器の一例を、ここでは紹介します(※ここに掲載しているもの以外の武器も複数登場します)。各武器のパラメータについてはこちらを参照してください。

【サブマシンガン/アサルトライフル】  【軽機関銃/重機関銃】  【小銃/カービン銃/狙撃銃】  【投擲兵器】  【拳銃/銃剣】
【地雷・設置兵器】  【対戦車ロケットランチャー】  【装甲車】  【戦車】
■サブマシンガン/アサルトライフル

▼ステンMkII 短機関銃

  英国が第二次世界大戦中に開発した短機関銃で、俗称は「ステン・ガン」。パイプを組み合わせたような小型の外観で、動作機構などは簡略化されており、製造費も安いことから大量生産されたが、装弾不良のトラブルが多かったと言われる。このタイプはステンMk.1の欠点を改良した型で、大戦中に20万丁以上が製造された。

▼M1A1 トンプソン機関銃

  トンプソンM1機関銃の改良型で、大戦中期以降に生産された。WW2のアメリカ陸軍で最も多く使われた機関銃で、「トミーガン」の愛称で知られる。耐久性、信頼性に優れた銃で、イギリス軍や中華民国軍へも供給された。ゲーム中では30発入りの箱型弾倉を使用するが、実際は50連装のドラム型マガジンも装着可能だった。

▼MP40機関短銃

  エルマ・ベルケ社が開発した銃で、正式名称はMaschinenpistole 40。大量生産され、大戦中のドイツ軍で多く使用された短機関銃である。折畳み式のストックや9mm弾の採用など非常に合理的な設計となっていた。ドイツの銃技師の名を取って「シュマイザー」の俗称で呼ばれるが、実際には彼は同銃の設計には関与していない。

▼StG44突撃銃

  短機関銃よりも長い射程を持ち、重機関銃より軽い制圧機関銃を必要としたドイツ軍の計画に基づき、ハーネル社が開発した自動小銃。MP43、MP44などのプロトタイプを経て1944年に正式採用された。MP43、MP44、StG44の3種は、互いに細かい改良点があるが、実際は名前が違う同一の武器と言われる。

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■軽機関銃/重機関銃

▼ブレン軽機関銃

  イギリス軍が1938年以降に運用開始した歩兵用支援機関銃。Mk1からMk4、L4まで主に5タイプが製造された。重量は8kg弱、毎分500〜520発の発射速度と非常に優れた制圧機関銃で車輌搭載用にも多く転用されたほか、最終型のL4シリーズは1980年代まで使用された実績を持つ。

▼M1918A2 BAR

  アメリカ軍のオーダーでブローニング社が開発した自動小銃。ライフルのような外見だがフルオート射撃も可能な機関銃で、非常に優れた性能の銃であったため、分隊支援火器としてWW2の米軍で多用された。大戦後も朝鮮戦争、ベトナム戦争で使用されており、1990年代まで国によっては使用されていたと言われる。

▼MG42重機関銃

  ドイツ軍の制圧用機関銃。MG34の改善版としてグロスフス社で開発され、大戦中に40万丁以上が製造された。有効射程1kmという長射程と、毎分1200〜1500発の発射速度を持つ。あまりにも凶悪な機関銃であり、その発射音から「ヒトラーの電動のこぎり」と呼ばれ、連合軍兵士たちに恐れられた。

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■小銃/カービン銃/狙撃銃

▼M1ガーランド小銃

  世界初の軍用セミ・オートマティック小銃で、米軍歩兵用の主力ライフルとして使用された。開発はスプリングフィールド国営造兵廠が担当。正式な名称は「U.S.Rifle Cal.30.M1」。8発の銃弾が装填されたクリップ式の挿弾子を差し込んで装弾する方式を採り、撃ちつくした際に甲高いクリップ排出音がするのが特徴である。

▼M1カービン銃

  1941年にアメリカで開発された半自動小銃。小型軽量で取り扱いも容易なことから前線の兵士に人気で、600万丁以上が製造された。ストックを折り畳み式にしたタイプ等も作られ、空挺部隊でも使用された。M1はセミオート射撃のみだが、のちにフルオート射撃可能なM2も登場した。

▼エンフィールド狙撃銃

  イギリスのエンフィールド造兵廠が開発した歩兵用ライフルの第四世代型(Mk4)に狙撃用スコープを取り付けた銃。ボルトアクション式の単発銃だが、マガジンには10発の装填が可能で、よく訓練された兵士ならば毎分20〜30発程度の射撃を可能としたと言われる。

▼Kar98k 小銃

  大戦中に多用されたドイツ軍の主力小銃で、正式名称はKarabiner98k。5発装弾のボルトアクション式ライフルで、WW2中を通して旧式化しつつあったため、のちにGew43半自動小銃にとって代わられた。それでも高い信頼性のため、終戦までに1400万丁以上が生産された。

▼Kar98k 狙撃銃

  Kar98k小銃に4倍率スコープの39型照準眼鏡(ZF39)をマウントした銃で、ZF39と呼称された。狙撃銃としては高い命中精度を持ち、連合軍兵士にとっては脅威であったと言われている。他にも41型照準眼鏡を装着したZF41や4倍率小銃用照準眼鏡を装着したGwZF4がある。

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■投擲兵器

▼M36 Mk.1 手榴弾

  1915年にイギリス軍が正式採用したミルズ手榴弾の派生型で、形式番号は「No.36M」。有効殺傷範囲は約10mで、炸裂して破片を飛散させ、敵を殺傷する。1970年代までイギリス軍の標準手榴弾として製造され続けた。

▼M24 棒付き手榴弾

  第一次大戦で使用されたドイツの手榴弾の発展型。正式名は「M24型柄付手榴弾」だが、独特の形状からポテトマッシャー(じゃがいも潰し)の俗称で呼ばれることも多い。破片ではなく、爆圧で敵を殺傷する攻撃系手榴弾で、有効殺傷範囲は10m。柄の下にある紐を引いて投げると、3〜4秒で爆発する。

▼収束榴弾

  1本のM24手榴弾の弾頭部の周囲に、TNT火薬が含まれた他のM24手榴弾の弾頭部を針金などで固定した集束榴弾。ドイツ軍の間で主に装甲車輌や戦車に対抗する為に前線で簡易的に作られ、使用された。当然ながら通常のM24手榴弾より爆圧が高い。

▼火炎瓶

  ガラス製の瓶にガソリンや灯油などの可燃性液体を入れ、点火装置をつけた簡易兵器。対戦車戦闘などでも使用された。第二次大戦前にソ連がフィンランドに侵攻した「冬戦争」において、ソ連のモロトフ外相を歓迎するという皮肉を込めて、「モロトフ・カクテル」と呼ばれるようになった。

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■拳銃/銃剣

▼エンフィールドNo.2 拳銃

  1927年にイギリスで開発された中折れ式ダブルアクションリボルバー拳銃で、エンフィールドNo.1に改良を加え、口径を38インチに変更したタイプである。1958年までイギリス陸軍の正式採用拳銃として使用され続けた。

▼M4銃剣

  第二次大戦中、アメリカ軍で使用された銃剣。本来は歩兵銃の先端に着剣して敵を突き刺す為に使用されるが、このゲーム中ではナイフ的な位置づけとして使用される。バイヨネット(銃剣)という呼び名は、17世紀にフランスのバイヨンヌ地方で農民の抗争時に発明されたことから広まった名である。

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■地雷・設置兵器

▼36式対人地雷

  大戦中にドイツ軍が使用した対人地雷で、一般的に「Sマイン」という呼称で呼ばれる。敵が触覚状の接触信管に触れると爆発し、埋めておいた地中から1mほど飛び上がって起爆して鉄球を飛び散らせ、踏んだ者とその周囲にダメージを与える。

▼対戦車地雷

  装甲車輌や戦車を破壊する為に使用された地雷。戦闘車輛が通りそうな地面に埋めておき、70〜130kg以上の加重がかかると起爆する。戦車や装甲車は底部装甲が薄いため、対戦車地雷を踏んで爆発すると、一撃で粉砕されてしまう。ゲーム中では設置点を中心とした1×3グリッドの面積内に敵が侵入すると爆発する

▼C4 爆薬

  プラスティック爆弾。少量で大きな爆発を起こす為、主に拠点爆破などに使用された。C4とは60年代以降に開発された改良型プラスティック爆弾の一般的名称で、WW2で主に使わたのはイギリス軍の「Explosive No.808」である。ゲーム中では、設置点を中心とした5×5グリッドの面積内に敵が侵入すると爆発する。

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■対戦車ロケットランチャー

▼M9A1対戦車ロケット砲

  第二次大戦でアメリカ軍が使用した歩兵携帯用対戦車ロケット発射器で、「バズーカ」の愛称で知られる。M1ロケットランチャーの発展型で、高い装甲貫通力を発揮させる成型炸薬弾頭(HEAT)を使用し、戦車や装甲車輛の装甲を貫いてダメージを与えることを可能とした。

▼パンツァーファウスト

  ドイツ軍が使用した携帯式対戦車用兵器。鉄パイプに照準器と引き金を取り付け、先端に折り畳み式安定翼を持つ成形炸薬弾頭を付けた、使い捨てタイプの兵器である。初期型は有効距離30m程度のお粗末な代物だったが、のちに有効射程が60m、100mのものが製造された。約200mmの装甲板を貫徹できると言われる。

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■装甲車

▼Sdkfz.222 軽装甲車

  ドイツ軍装甲偵察車のバリエーションのひとつで4輪独立縣架、4輪駆動方式を特徴とする。sdkfz.221に次いで1938年から配備されはじめた。最終生産数は約1000輛。
▲最高速度:80km/h
▲武装:20mmKwk30機関砲×1、MG34機関銃×1
▲最大装甲厚:10〜14.5mm
▲全長&重量:4.8m/4.5t

▼Sdkfz.233 重装甲車

  Sdkfz.23シリーズのひとつで、8輪駆動とオープントップの車体が特徴的な重装甲車。1942年10月以降に生産が・配備が開始され、109輌が造られた。
▲最高速度:85km/h
▲武装:75mmKwK37砲×1
▲最大装甲厚:14.5mm
▲全長&重量:5.82m/8.2t

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■戦車

▼IV号戦車F型(SdKfz.161 PzKpfw IV Ausf F)

  終戦までドイツ軍の主力戦車であった4号戦車の派生型で生産数は462輛。短砲身の75mm砲ではソ連のT-34戦車に対抗できない為、のちに一部が75mm43口径の長砲身戦車砲へと換装されたF2型となった。
▲最高速度:42km/h
▲武装:75mmKwK37砲×1
▲最大装甲厚:50mm
▲全長&重量:6.06m/22.3t

▼IV号戦車H型(SdKfz.161/2 PzKpfw IV Ausf H )

  IV号戦車の派生型のひとつで、1943年以降3774輛が生産された。ソ連のT-34に対抗するため装甲を厚くし、75mm長砲身の戦車砲を搭載。車体とターレットの外部にシュルツェン(追加装甲)を装備したタイプも見られる。
▲最高速度:37.8km/h
▲武装:75mmPak39/40L/48AP 戦車砲
▲最大装甲厚:82mm
▲全長&重量:7.18m/25t

▼V号戦車 “パンター”(SdKfz 171 PzKpfw V )

  ソ連のT-34ショックを危惧したドイツ軍が急遽開発したV号戦車。初期型にはトラブルが多く、のちにA、D、F、G型などの派生型が製造された。ゲーム中に登場するのはG型で、3126輛が生産された。
▲最高速度:45.9km/h
▲武装:75mmStuK42 L/70 戦車砲
▲最大装甲厚:80mm(車体前面装甲)〜100mm(砲塔前面装甲)
▲全長&重量:7.5m/44.8t

▼VI号戦車 ”ティーガーI”(SdKfz.181 PzKpfwVI Ausf E )

  ヘンシェルとポルシェの二社が車体開発を担当した、第二次大戦を代表するドイツ軍の重戦車。1942年7月以降1354輛が生産され、重戦車大隊に配備された。厚い前面装甲と88mm砲を持ち、長〜中距離での対戦車戦闘では圧倒的優位を誇ったと言われる。ゲーム中に登場するのは後期型である。
▲最高速度:37.8km/h
▲武装:88mmKwk36 L/56 戦車砲
▲最大装甲厚:100mm
▲全長&重量:6.37m/55t

▼VI号戦車B型 ”ティーガーII”(SdKfz.182 PzpfwVI TigerII Ausf B)

  ティーガーIの後継でWW2当時、世界最強の重戦車。ヘンシェルとポルシェの二社が競合開発したが、最終的にヘンシェル案が採用された。44年6月以降に陸軍と武装SSの重戦車大隊に実戦配備され、489輛を生産。主武装の88mm砲は約2kmの距離からソ連軍戦車の160mm装甲を貫徹したと言われる。
▲最高速度:37.8km/h
▲武装:88mm KwK43L/71 戦車砲
▲最大装甲厚:150mm(車体前面装甲)〜185mm(砲塔前面装甲)
▲全長&重量:7.46m/69.7t

▼M4 “シャーマン”

  WW2における米軍の主力戦車。車輌単体での性能はドイツ戦車に劣っていたが、アメリカの工業力を背景に大量生産され、数で枢軸国戦車に対抗した。1945年までに約5万輌が生産され、後に76.2mm砲を搭載したバージョンも製造された。ゲーム中に登場するのは75mm短砲身を搭載する初期型である。
▲最高速度:38.5km/h
▲武装:75 mmM3L/40戦車砲、12.7mm機銃×1、7.62mm機銃×2
▲最大装甲厚:91mm
▲全長&重量:5.84m/30.3t

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