「cubic cafe」。そこは地元では知る人ぞ知る人気のカフェ。 そのカフェの常連・加賀正午(かが・しょうご)。
さしたる目標も無く、なんとなく大学生になった本編の主人公だ。 一人暮らしの大学生活をそれなりに楽しんでいる一方で、彼は漠然とした憂鬱さを感じていた。

その原因は数年前、理由も告げず突然消えた恋人、黒須カナタ(くろす・カナタ)だった。自分には理解不能だったカナタとの唐突な別れは、彼の心に大きな傷をつけていたのだ……。

だが、運命の歯車は二人の見えない所で既に動き出していた。偶然にもカフェで再会するカナタと正午。 さらにカフェを訪れる女の子たちとの新しい出会いが重なり、再会と新しい出会いの狭間で心が揺れ動き始める。

そしてまた、夏が始まる。


 
正午が高校時代につきあっていた彼女。突然転校し、正午の前から姿を消して音信不通 になっていたが、カフェで再会する。職業は他人に話したがらないので不明。 神出鬼没でころころ変化する言動はつかみどころがないが、なぜか憎めない。
私立千羽谷第一高校の2年生。妹、深歩のことをいつも気にかけている優しいお姉さん。デザートが好きで、新しいデザートを発見すると妹に食べさせてあげるために必ず家に持ち帰っている。将来はフードジャーナリストになることを夢見ている。
私立千羽谷第一高校の1年生。歩けないというハンディキャップに負けず、いつも明るいがんばりやさん。誰からも愛される音緒に憧れており、目標にしている。絵本童話と花が好きで花屋さんでアルバイトをしたいと思っている。
千羽谷大学法学部の1年生。完璧に整った顔立ちをし、決して表情を崩さない美女。格闘技に精通し、シェイプアップされ尽くした肉体を持つ。何人たりとも近寄りがたい雰囲気を醸し出している。

千羽谷大学芸術部の1年生。フレンドリーな笑顔をいつも絶やさない明るい女の子。いつも大きな鞄をぶら下げており、バッグの中から何が出てくるかは予測できない。アーティスティックなことが大好きで、自宅のガレージをアトリエに改造している。

職業はフリーター。ゴージャスさに憧れている。自分の感情に素直で、許せないことがあると怒ったりするが、自分に非があれば素直に謝りケロっとしてしまうような、サバサバした後腐れのない性格をしている。
おとなしく、その上お人よしで、自己主張をしない性格。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を読んで感動した。どこからかやってきた「迷子ちゃん」らしい。
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