開発担当のKです。
「ソーシャルゲームの作り方」と
いうテーマで、5回に分けてお話ししています。
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いいね!ボタンを押していただければとってもうれしいです。
最終回の今回は
「運用開始後の苦労点」と「他プロジェクトで活かせた部分」
です。
運用開始後の3つの苦労点
1:
データベース負荷の増大
ユーザがコマンドを発行するたびに膨大なデータがデータベースに記録され、
それが原因でデータベース負荷が日増しに増大していき、ゲーム進行に影響が出ていました。
対応 ⇒ 件のデータの保持上限を決め、上限を超えたデータは別レコードに移した上で
削除を行い、毎週の定期メンテナンスで、一括削除を行うようにしました。
2:
検索に時間がかかる
それが原因で、ゲーム進行に影響が出ていました。
対応 ⇒ ユーザ個別のデータ域に検索キーを保持するようにし、
件のデータを保持するテーブルは検索しないようにしました。
3:
人為的なエラー
緊急メンテナンスが度云発生したため、ヒューマンエラー発生の可能性が大になっていました。
対応 ⇒ 1)メンテナンス手順の明文化
2)追加機能に対するチェックシートの作成、運用
3)メンテナンスを入れずに修正を適用する方法の検討
他プロジェクトで活かせた部分
1:
他ブラウザゲームへの転用
1)Opensocial
環境でのログイン処理
2)管理画面のログイン部分や同一の管理インターフェイス
3)Flashのボタンやメニューなどのインターフェースの基本部分
4)「メタルサーガ・ニューフロンティア」では3Dレンダリングを行っていますが
同様の3Dモデルを使うなら、レンダラー周りは転用可能
上記の社内資産の有効利用(いわゆ
る「使いまわし」)により、開発期間の短縮が出来ました。
※「OpenSocial」とは?
ウェブベースのソーシャルネットワークアプリケーションの ための共通の
アプリケーションプログラミングインタフェース(API)群のことです。
2:
失敗は成功の母?
「遅い」かつ「障害原因が把握しにくい」という問題があったため、
バッチ処理系はプレーンのPHPを使用して開発を行いました。
(フレームワークも、完全、万能では無いということです。)
2)通信の暗号化の強化とswfの内容の隠蔽を開発初期から導入しました。
「メタル」「ひつじ村」の教訓を他のプロジェクトで活かすことができました。
※「バッチ処理」とは?
コンピュータで1つの流れのプログラム群(ジョブ)を順次 に実行することです。
3:ゲームの進化、拡大展開
※「みんなで暮らそうひつじ村」が「まきば生活ひつじ村」へバージョンアップしました。
※「mixi」「ヤフーmobage」へと拡大展開中です。
☆「メタ ルサーガ・ニューフロンティア」
※「mixi」「ヤフーmobage」「ハンゲーム」へと拡大展開中です。
今回(第5回)で、短期集中型連載「ソーシャルゲームの作り方」は終了となりま
す。
最後までお付き合いありがとうございました。
少しでも、皆様のノウハウとなりましたらありがたいと考えております。
なお、ご意見、ご質問などは、こちら(フォーム)から、お願いいたします。
※ご意見、ご質問の本文内に、「ソーシャルゲームの作り方(その5)」について
と、記入いただくとうれしいです。
ソーシャルゲーム虎の巻Facebookページはこちらです。
では、現場が呼んでおりますので、そろそろ新たな
ゲームの開発に戻ります。
またどこかで。
開発担当Kで
した。
次回テーマは、「ブラウザゲームの運営方法」を予定しています。お楽しみに。