皆さんこんにちは。WASi303です。
RAIDEN FIGHTERSと言えば爆発音がとっても印象的ですよね。雷電ボムやボス爆発音、ミクラス爆発音などの「どっぐぁぉぉぉぉぉん」見たいな音です。
あとカスリ音も。カスってる!!という感じがすごい出ていますね。
十数年前、まだ大学生だった僕はゲーセンでこの音を聞いて
「すっげぇぇ音だ!もしサウンドを作れる立場になれたら、こんな音作りたい!」って思っていました。
その後、サイヴァリアを作ることになった時、真っ先に作った音がボスの爆発音でした。かなーりオマージュしています。(notパクリ)
サイヴァリアのカスリ音も結構苦労しました。今だからネタばらしすると、あの音はガラスを踏む音から作ったんですよ。
こう見えても普段の私は一応サウンド制作を担当しているので
このプロジェクトでもかなりサウンドにこだわっています。
サウンド関連の話のネタはたくさんありますが、今回は基板からの音声収録はちょっと大変だった!という話。
RAIDEN FIGHTERSと言えば爆発音がとっても印象的ですよね。雷電ボムやボス爆発音、ミクラス爆発音などの「どっぐぁぉぉぉぉぉん」見たいな音です。
あとカスリ音も。カスってる!!という感じがすごい出ていますね。
十数年前、まだ大学生だった僕はゲーセンでこの音を聞いて
「すっげぇぇ音だ!もしサウンドを作れる立場になれたら、こんな音作りたい!」って思っていました。
その後、サイヴァリアを作ることになった時、真っ先に作った音がボスの爆発音でした。かなーりオマージュしています。(notパクリ)
サイヴァリアのカスリ音も結構苦労しました。今だからネタばらしすると、あの音はガラスを踏む音から作ったんですよ。
こう見えても普段の私は一応サウンド制作を担当しているので
このプロジェクトでもかなりサウンドにこだわっています。
サウンド関連の話のネタはたくさんありますが、今回は基板からの音声収録はちょっと大変だった!という話。
RAIDEN FIGHTERSのBGMはキャラの立ったナイスな曲が多いですよね。これを最高な形でXbox360に持っていきたい。
となれば、SPIからのBGMやSEの収録もできるだけ良い形で収録しないといけない。さぁ、どうするか。
色々思案した上で、様々な機材を持って収録するためにGULTIさんのオフィスに向かいました。当日は作曲者の佐藤 豪さんもアドバイザーとして駆けつけてくれました。
今回は基本的な録音機材などと一緒に「テスラクランプ」という簡単に言うと、アースをとった上で電流の中にある余分な電磁波などを取り去ってくれる機材も使用しています。
これを使うと飛躍的に音の輪郭が良くなるんですよ!お勧めです。
それらをSPIに接続して「いざ収録開始!」ということになったのですが、ここで1つ問題が起きました。
(WASi303)「あれ?音、おかしくないですか??」
(豪さん)「うん、なんかおかしいねぇ・・・」
SPIの音声出力からでてきた音は、どう考えてもおかしかったのです。
そのときにとった音がこれです。
SPI音声出力から録音したBGM
聞いていただければわかると思いますが、音が変な感じで広がっているように聞こえませんか?簡単に言うと音の位置関係がおかしいのです。
専門的に言うと位相が狂っているのです。おかげで低音も飛んでるし、音質も悪い。
「こりゃぁ、だめだ!たぶんアンプがイカれてるんだろう。」
「うわー、困りましたねぇ。」
GULTIにあるSPIすべて試しましたが、多かれ少なかれ同じような感じでした。やはり基板の経年劣化は避けられないのか。
そんなことがあり、収録はいきなり暗礁に乗り上げてしまいました。こんな状態のものは使えない。
しかし、すぐに解決する糸口は見つかりました。
「だったら、アンプを通る前の音を収録すればいいんじゃない?」
おおおーっ。確かにそうだ!でも、どこから線を引けばいいんだろう??基板を見ても全然わからない。最終的にSPI基板を設計した方に連絡をとっていただく事態まで発展。無事につなぐ場所がわかりました。
これがその結果から制作された音声収録専用SPI基板です。
そして、収録した音がこれです。
改造SPI基板から収録したBGM
もう、全然違います。ちゃんとした音が鳴っています。よかったぁ。
この基板のおかげでBGMとSEは無事に収録されたのです。協力していただいた方には感謝、感謝です!
その後、収録したデータを元に音質調整(マスタリング)とXbox360用のデータに変換する作業を行いました。
マスタリングはPowercoreとUAD-1を使って行っています。これは簡単に言うと専用DSPカード上で動作するエフェクトツールです。
これらを使いつつ、自分の意図した音質に調整を行います。
マスタリングしたBGM
(ご注意!:他の2つよりはるかに音量が大きいので注意してくださいね。)
その後はマスタリングをしたデータをXbox360用のデータに変換します。通常、Xbox360に音声データを載せる際にはデータ容量の関係で専用の音声圧縮技術を使用します。容量は小さくなりますが、そのぶん音も悪くなります。mp3みたいな音質になる感じです。
このゲームではそれを使用していません。圧縮しない、ストレートPCMのまま実装されています。音質もそのままです。容量は大きいままですが、メディアがDVDなので容量的には余裕があるのと、どうしても音が悪くなるのが嫌だったのでこのような選択をしました。。
また、このゲームは「Dolby Digital 5.1ch」には対応していませんが、Dolby対応のアンプには通常の2chの音声データでも低音をサブウーハーに自動的に送る機能がついているものが 多いのを逆手にとって、ウーハーがブンブン唸るようにデータをいじってあります。
SPIの音源チップはCDの1/3程度の音質なのに、すごい迫力ですよ!
ぜひ製品版を手にした際に、機会があればウーハーに接続して試してみてくださいね。
サウンドのコンバートだけでもやることは沢山あります。
まぁ、多ければ多いほど燃えるんですけどね。
サウンドに関してはさらに別のお話がありますが、それはまたの機会に。
今回はこの辺で。
となれば、SPIからのBGMやSEの収録もできるだけ良い形で収録しないといけない。さぁ、どうするか。
色々思案した上で、様々な機材を持って収録するためにGULTIさんのオフィスに向かいました。当日は作曲者の佐藤 豪さんもアドバイザーとして駆けつけてくれました。
今回は基本的な録音機材などと一緒に「テスラクランプ」という簡単に言うと、アースをとった上で電流の中にある余分な電磁波などを取り去ってくれる機材も使用しています。
これを使うと飛躍的に音の輪郭が良くなるんですよ!お勧めです。
それらをSPIに接続して「いざ収録開始!」ということになったのですが、ここで1つ問題が起きました。
(WASi303)「あれ?音、おかしくないですか??」
(豪さん)「うん、なんかおかしいねぇ・・・」
SPIの音声出力からでてきた音は、どう考えてもおかしかったのです。
そのときにとった音がこれです。
SPI音声出力から録音したBGM
聞いていただければわかると思いますが、音が変な感じで広がっているように聞こえませんか?簡単に言うと音の位置関係がおかしいのです。
専門的に言うと位相が狂っているのです。おかげで低音も飛んでるし、音質も悪い。
「こりゃぁ、だめだ!たぶんアンプがイカれてるんだろう。」
「うわー、困りましたねぇ。」
GULTIにあるSPIすべて試しましたが、多かれ少なかれ同じような感じでした。やはり基板の経年劣化は避けられないのか。
そんなことがあり、収録はいきなり暗礁に乗り上げてしまいました。こんな状態のものは使えない。
しかし、すぐに解決する糸口は見つかりました。
「だったら、アンプを通る前の音を収録すればいいんじゃない?」
おおおーっ。確かにそうだ!でも、どこから線を引けばいいんだろう??基板を見ても全然わからない。最終的にSPI基板を設計した方に連絡をとっていただく事態まで発展。無事につなぐ場所がわかりました。
これがその結果から制作された音声収録専用SPI基板です。
そして、収録した音がこれです。
改造SPI基板から収録したBGM
もう、全然違います。ちゃんとした音が鳴っています。よかったぁ。
この基板のおかげでBGMとSEは無事に収録されたのです。協力していただいた方には感謝、感謝です!
その後、収録したデータを元に音質調整(マスタリング)とXbox360用のデータに変換する作業を行いました。
マスタリングはPowercoreとUAD-1を使って行っています。これは簡単に言うと専用DSPカード上で動作するエフェクトツールです。
これらを使いつつ、自分の意図した音質に調整を行います。
マスタリングしたBGM
(ご注意!:他の2つよりはるかに音量が大きいので注意してくださいね。)
その後はマスタリングをしたデータをXbox360用のデータに変換します。通常、Xbox360に音声データを載せる際にはデータ容量の関係で専用の音声圧縮技術を使用します。容量は小さくなりますが、そのぶん音も悪くなります。mp3みたいな音質になる感じです。
このゲームではそれを使用していません。圧縮しない、ストレートPCMのまま実装されています。音質もそのままです。容量は大きいままですが、メディアがDVDなので容量的には余裕があるのと、どうしても音が悪くなるのが嫌だったのでこのような選択をしました。。
また、このゲームは「Dolby Digital 5.1ch」には対応していませんが、Dolby対応のアンプには通常の2chの音声データでも低音をサブウーハーに自動的に送る機能がついているものが 多いのを逆手にとって、ウーハーがブンブン唸るようにデータをいじってあります。
SPIの音源チップはCDの1/3程度の音質なのに、すごい迫力ですよ!
ぜひ製品版を手にした際に、機会があればウーハーに接続して試してみてくださいね。
サウンドのコンバートだけでもやることは沢山あります。
まぁ、多ければ多いほど燃えるんですけどね。
サウンドに関してはさらに別のお話がありますが、それはまたの機会に。
今回はこの辺で。