はじめまして、『Operation Darkness』のゲーム中エフェクトと関連するシーン制作、一部絵コンテ等を担当させていただきました、デザイナーの「S」でございます。
今回、Xbox 360作品の開発に関わる機会をいただき、また、このような思い入れを語れる場をいただけたことをとても光栄に思います。
さて今回は、私の担当であるエフェクト関連についてお話しようかと思います。
このゲームの舞台は、皆さんご存知の第二次世界大戦です。第二次大戦と言えば、近年ではスピルバーグの『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザーズ』などの題材にもなっていますが、それらの映画でも戦場の暴力がクローズアップされていました。
中でも戦車に迫られる恐怖は察するに余りありますが、戦車といえば物凄い轟音を立て、周辺を振動させまくる迫力の乱暴モノばかりです。
戦車がひとたび走り出せば、鉄塊の恐ろしい地鳴りと振動を遠くまで響かせます。
機関銃が発砲されれば瞬きする僅かな一瞬で不気味な音を立てて銃弾が高速で通り過ぎ、当たるともれなく死ねます。爆薬が爆発すれば、乾いた破壊的衝撃が 辺り一帯を一瞬で無慈悲に吹き飛ばします。他にもただただ、暴力的なスピードと圧倒的な破壊力が戦場には存在しています。
私はこのゲームの中で、そんな兵器の数々が持つ特徴を、少しでもプレイヤーの皆さんに体感してもらえるよう様々な効果を仕込んでみました。
具体的には、戦車砲の着弾時や爆発の衝撃で壊れる建物のエフェクト、銃弾が人体を突き破った際に鮮血が飛び散るエフェクトなど様々です。それらは Dolby Digital 5.1chのサウンドと併せて、戦場の無慈悲っぷりを再現していますので、プレイされる際はぜひ見てください。
一方、このゲームでは実在の兵器以外に現実にはない、オカルト的な攻撃方法も多数あります。それらの攻撃法はゲーム中においては実在兵器よりも威力があり、異なる性格を持っています。
このゲームでは60年以上前の過去を舞台に、現実の舞台にフィクション要素を折り込んでいる為、エフェクト面でも現実と非現実的な要素の折り合いをつけ る必要があったのですが、やはり実際の武器などが登場する中で、さらにそれを上回る非現実を表現するというのはどうにも難しく、制作の途中では通常兵器に よる破壊の現実感を麻痺させてしまうようなところがありました。
具体的には武器以外のオカルト的要素として、光る魔法陣が登場したりするのですが、これもなかなか制作に難儀したものの一つです。しかもハーバードを始 め、いくつかのキャラが展開する魔法陣は個々に違ううえ、個別キャラの背景設定や SP Attackの効果も違うものですから、同じデザインにするわけにもいかず特徴づけには苦労しました。
そんなこんなで色々なエフェクトをほぼひとりで作っていた為、ゲームが進行して展開が大変なことになってくると、エフェクト面での私の困りっぷりが色々見えてくるかもしれません(苦笑)。
以上、後半は苦労話になってしまいましたが、エフェクトで一番苦労したところは現実兵器多数+オカルト要素多数という物量の多さだったかもしれません。
それにしても、今回のプロジェクトはとても勉強になりました。個人的にまだやり残した感のある箇所もありますが、それも含めて今後は一層努力していくつもりです。ちなみに、そのやり残したこととは巨乳女性キャラに「巨乳エフェクト」をつけることです。
最後になりますが、Xbox 360ユーザーの皆様にこのゲームを楽しんで頂けたら幸いです。そして、次回作を共に期待することができればと思います。
では、また戦場でお会いしましょう。
"Operation Darkness" will return......?
今回、Xbox 360作品の開発に関わる機会をいただき、また、このような思い入れを語れる場をいただけたことをとても光栄に思います。
さて今回は、私の担当であるエフェクト関連についてお話しようかと思います。
このゲームの舞台は、皆さんご存知の第二次世界大戦です。第二次大戦と言えば、近年ではスピルバーグの『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザーズ』などの題材にもなっていますが、それらの映画でも戦場の暴力がクローズアップされていました。
中でも戦車に迫られる恐怖は察するに余りありますが、戦車といえば物凄い轟音を立て、周辺を振動させまくる迫力の乱暴モノばかりです。
戦車がひとたび走り出せば、鉄塊の恐ろしい地鳴りと振動を遠くまで響かせます。
機関銃が発砲されれば瞬きする僅かな一瞬で不気味な音を立てて銃弾が高速で通り過ぎ、当たるともれなく死ねます。爆薬が爆発すれば、乾いた破壊的衝撃が 辺り一帯を一瞬で無慈悲に吹き飛ばします。他にもただただ、暴力的なスピードと圧倒的な破壊力が戦場には存在しています。
私はこのゲームの中で、そんな兵器の数々が持つ特徴を、少しでもプレイヤーの皆さんに体感してもらえるよう様々な効果を仕込んでみました。
具体的には、戦車砲の着弾時や爆発の衝撃で壊れる建物のエフェクト、銃弾が人体を突き破った際に鮮血が飛び散るエフェクトなど様々です。それらは Dolby Digital 5.1chのサウンドと併せて、戦場の無慈悲っぷりを再現していますので、プレイされる際はぜひ見てください。
一方、このゲームでは実在の兵器以外に現実にはない、オカルト的な攻撃方法も多数あります。それらの攻撃法はゲーム中においては実在兵器よりも威力があり、異なる性格を持っています。
このゲームでは60年以上前の過去を舞台に、現実の舞台にフィクション要素を折り込んでいる為、エフェクト面でも現実と非現実的な要素の折り合いをつけ る必要があったのですが、やはり実際の武器などが登場する中で、さらにそれを上回る非現実を表現するというのはどうにも難しく、制作の途中では通常兵器に よる破壊の現実感を麻痺させてしまうようなところがありました。
具体的には武器以外のオカルト的要素として、光る魔法陣が登場したりするのですが、これもなかなか制作に難儀したものの一つです。しかもハーバードを始 め、いくつかのキャラが展開する魔法陣は個々に違ううえ、個別キャラの背景設定や SP Attackの効果も違うものですから、同じデザインにするわけにもいかず特徴づけには苦労しました。
そんなこんなで色々なエフェクトをほぼひとりで作っていた為、ゲームが進行して展開が大変なことになってくると、エフェクト面での私の困りっぷりが色々見えてくるかもしれません(苦笑)。
以上、後半は苦労話になってしまいましたが、エフェクトで一番苦労したところは現実兵器多数+オカルト要素多数という物量の多さだったかもしれません。
それにしても、今回のプロジェクトはとても勉強になりました。個人的にまだやり残した感のある箇所もありますが、それも含めて今後は一層努力していくつもりです。ちなみに、そのやり残したこととは巨乳女性キャラに「巨乳エフェクト」をつけることです。
最後になりますが、Xbox 360ユーザーの皆様にこのゲームを楽しんで頂けたら幸いです。そして、次回作を共に期待することができればと思います。
では、また戦場でお会いしましょう。
"Operation Darkness" will return......?