こんにちはー。
主にドイツ側BGMを担当したサウンド担当「KT」です。
元々、第二次大戦物に特には興味がない私(特に航空機。中島飛行機では働いたことのない祖父の影響)にとって、第二次大戦物は初めてのやるネタです。
Xbox360という開発環境はもちろん初めてですし、テンションは上がりましたよ。ええ。とはいっても開発環境変われども、それで四苦八苦したと言えばSくらいなものですが(笑)。
BGMを制作するにあたって行ったのは、まずプロデューサーから色んな映画のサウンドトラックを押し付けられ、それと共に受けたオーダーを自分なりに解 釈する作業でした。ハンス・ジマー、エンリオ・モリコーネ、ラロ・シフリン、ジョン・ウィリアムス、アルフレッド・ニューマン、ハリー・グレッグソン・ ウィリアムズ、ジョン・バリー、ジェームズ・ホーナー、アラン・シルヴェストリ、クラウス・ドルディンガー......等々、映画音楽家の巨匠たちが作曲したCD を前に、「こんな雰囲気で、いい感じでよろ!」と言われ、途方に暮れたものです(笑)。
同時にサウンドディレクターのSが考えるBGM構成を聞いたりしながら、ラフスコアの作成にも入りました。
この頃、参考資料としていろいろな戦争映画のDVDも観させてもらっていたのですが、Sさん超お気に入りDVDの一枚を無くしちゃってしまい......あれから2年近く経ちますが、未だそのネタでゆすられる事が度々ありガクブルです。
閑話休題。
先日の記事にも記載していましたが、連合軍とドイツ軍のBGMを担当分けするということは最初から決まっていた訳ではなく、実際は2人で順々に制作していくという方法で行っていました。
ですが、この方法だと纏まりが悪く、ある時、Sがメインテーマを作るにあたってコンペ(実際は3人しかいないんですが)らしきものを開き、その結果、3人各々が個別にパートを分けて曲を描くという現在のスタイルに落ち着いたわけです。
その後、Sは効果音や環境音の制作が慌しくなってきたため一部作曲を断念しましたが、とりあえずこの制作スタイルに落ち着いた結果、2つのメインテーマ が出来ました。ゲーム中への実装にあたっては、当初はテーマAの曲で行く路線だったんですが、Sの提案で出来上がったこの2つのメインテーマを持つことに なり、自分の曲も採用される事になりました。
けれども、その曲自体はゲーム中のどこにも入ってません(笑)。
実際は、そのボツになった曲は軸として、他の曲中にちょこちょこと散りばめられています。完全なアレンジ版がエンディングで流れますので、是非クリアして聴いて欲しいです。聴けない場合もありますが(笑)。
また、個人的なBGMに関してのこだわりは、戦闘パートとシナリオパートとの区別でした。
これは昨日の記事にもあったように当初からの方向性として確定していましたが、その中でも戦闘シーンでのBGMはシナリオパートのオーケスラ的楽曲とは異なり、ゲームプレイ中のテンポを良くする「ノリ」を出す事が最優先事項として設定されていました。
最初はこの線をあまりイメージ出来なくて、本格制作に入る前からいくつかの曲のスコアを描いていたんですが、その頃に作ったものは大体没ってましたorz
未完の曲も含めて大体40~50曲は描きましたけど、半分くらいは没になっています(泣)。「あまり描いてねーじゃねーか!」と思われるかもしれませんが、結構悩みながらの作曲だったのでご勘弁下さい。
一方、効果音(主にSP系)の制作にも携わりましたが、そちらの作業に関しては大概をSに投げっ放し状態で、5.1ch用に作り直してもらったりと色々いじってもらってました。
そんなこんなで2年近く、この『Op@eration Darkness』に費やしてきましたが、学んだ事は多々あったと思います。始めた頃はまだ1年ちょいのペーペーだった自分が、終わってみたら3年目。で、もうすぐ4年目です。
皆さんがこのゲームのBGMを何気なく口ずさんでくれれば、いや、頭の片隅にでもこびり付けて頂ければ幸いです。
もちろん、ゲームの方も楽しんで下さい!
主にドイツ側BGMを担当したサウンド担当「KT」です。
元々、第二次大戦物に特には興味がない私(特に航空機。中島飛行機では働いたことのない祖父の影響)にとって、第二次大戦物は初めてのやるネタです。
Xbox360という開発環境はもちろん初めてですし、テンションは上がりましたよ。ええ。とはいっても開発環境変われども、それで四苦八苦したと言えばSくらいなものですが(笑)。
BGMを制作するにあたって行ったのは、まずプロデューサーから色んな映画のサウンドトラックを押し付けられ、それと共に受けたオーダーを自分なりに解 釈する作業でした。ハンス・ジマー、エンリオ・モリコーネ、ラロ・シフリン、ジョン・ウィリアムス、アルフレッド・ニューマン、ハリー・グレッグソン・ ウィリアムズ、ジョン・バリー、ジェームズ・ホーナー、アラン・シルヴェストリ、クラウス・ドルディンガー......等々、映画音楽家の巨匠たちが作曲したCD を前に、「こんな雰囲気で、いい感じでよろ!」と言われ、途方に暮れたものです(笑)。
同時にサウンドディレクターのSが考えるBGM構成を聞いたりしながら、ラフスコアの作成にも入りました。
この頃、参考資料としていろいろな戦争映画のDVDも観させてもらっていたのですが、Sさん超お気に入りDVDの一枚を無くしちゃってしまい......あれから2年近く経ちますが、未だそのネタでゆすられる事が度々ありガクブルです。
閑話休題。
先日の記事にも記載していましたが、連合軍とドイツ軍のBGMを担当分けするということは最初から決まっていた訳ではなく、実際は2人で順々に制作していくという方法で行っていました。
ですが、この方法だと纏まりが悪く、ある時、Sがメインテーマを作るにあたってコンペ(実際は3人しかいないんですが)らしきものを開き、その結果、3人各々が個別にパートを分けて曲を描くという現在のスタイルに落ち着いたわけです。
その後、Sは効果音や環境音の制作が慌しくなってきたため一部作曲を断念しましたが、とりあえずこの制作スタイルに落ち着いた結果、2つのメインテーマ が出来ました。ゲーム中への実装にあたっては、当初はテーマAの曲で行く路線だったんですが、Sの提案で出来上がったこの2つのメインテーマを持つことに なり、自分の曲も採用される事になりました。
けれども、その曲自体はゲーム中のどこにも入ってません(笑)。
実際は、そのボツになった曲は軸として、他の曲中にちょこちょこと散りばめられています。完全なアレンジ版がエンディングで流れますので、是非クリアして聴いて欲しいです。聴けない場合もありますが(笑)。
また、個人的なBGMに関してのこだわりは、戦闘パートとシナリオパートとの区別でした。
これは昨日の記事にもあったように当初からの方向性として確定していましたが、その中でも戦闘シーンでのBGMはシナリオパートのオーケスラ的楽曲とは異なり、ゲームプレイ中のテンポを良くする「ノリ」を出す事が最優先事項として設定されていました。
最初はこの線をあまりイメージ出来なくて、本格制作に入る前からいくつかの曲のスコアを描いていたんですが、その頃に作ったものは大体没ってましたorz
未完の曲も含めて大体40~50曲は描きましたけど、半分くらいは没になっています(泣)。「あまり描いてねーじゃねーか!」と思われるかもしれませんが、結構悩みながらの作曲だったのでご勘弁下さい。
一方、効果音(主にSP系)の制作にも携わりましたが、そちらの作業に関しては大概をSに投げっ放し状態で、5.1ch用に作り直してもらったりと色々いじってもらってました。
そんなこんなで2年近く、この『Op@eration Darkness』に費やしてきましたが、学んだ事は多々あったと思います。始めた頃はまだ1年ちょいのペーペーだった自分が、終わってみたら3年目。で、もうすぐ4年目です。
皆さんがこのゲームのBGMを何気なく口ずさんでくれれば、いや、頭の片隅にでもこびり付けて頂ければ幸いです。
もちろん、ゲームの方も楽しんで下さい!