『箱庭生活 ひつじ村DS』ディレクター岡澤です。
マスターアップし、ハードメーカーの承認も出た翌日。すっかり疲れたので、長野に帰ることにしました。
長野では久しぶりに、昔いた会社の同僚に会うことになった。
元同僚は体を壊し、会社を辞めて療養中だという。
トドメを刺すなら今だ!
岡澤:やあ吉池、久しぶり。予想外に血色がいいね。
吉池:レントゲン取ったら、胃カメラ飲みましょうかって言われてさ。そしたら胃と腸が炎症を起こしてるって。
両人:うひゃひゃひゃひゃ
岡:胃と腸ならまだいいかな。うちの家系は、胆嚢とか膵臓とかあっちが性能良く無くってさ。普段はある程度以上のストレスがかからないように気をつけてる。
吉:そういうのは無いから大丈夫なんだけど。長期休むような状態になると「あ、やっぱり無理はしちゃいかんな」とそこではじめてわかった。自分で言うのもなんだけど、責任感が......。
岡:そうだろうね。性格だよね。きっちりしすぎだもん。
■作りたい物はないのか■
岡:ゲームって作りたいと思ってから作れるようになるまで、時間かかるじゃん。
吉:僕の場合は休んでるんで。現役バリバリでやってるんだっていうなら出来るけど、絶対時間かかるし。
岡:俺だってこの前終わったばっかだし、次までは始めるまでには半年はかかるな。
吉:こんなの面白そうだっていうのはあっても、形にする元気がないっていうか。
岡:あー。確かにね。でも発想をまとめたくなるじゃん。しかし、それにかかる労力を想像すると......。
吉:すごい、ありていに言うと、今から口で伝えるから、まとめてって...
岡:ひゃひゃひゃ
吉:まとめてくれる人がいるなら助かるな。
岡:頼んでもいないのにやりだすような、はちきれんばかりのやる気とエネルギーが無いと、いいもん出来ないよな。
吉:愛情が無いと出来ないし。ありすぎても困るんだけど......俺ゲーになっちゃうし。でも無いとやっつけになるし。しばらくしたら、ゲーム作りたいなあ、作れるかも、かも。
岡:かも?
吉:作りたいかも。
岡:あのアト○エシリーズ作者の新作が、とうとう出る(かも)! ......ってレースゲームじゃないよね?
吉:前作ったけれど。
岡:うへへへ。アクションゲームって最高に難しいと思うから、良くやるよって思ったね。
吉:もっとやりたい形があったんだけど、未だに実現できていない。
岡:なるほど。
吉:実現できたとしても、じゃあ売れるのかって言うのもあるし。
■家の話■
岡:それはそうと、もう家が気持ちよすぎてね。
元々長野の人間って海に対する憧れがすごいんだ。夏にみんなで海に行くと、遠くにちらっと見えただけでワーイって。
あの興奮があるんだわ。
海辺に住むっていうのはね、長野の人間には(一般的には)成し得ない夢なの。
(岡澤は海沿いに別荘という名の居宅を購入し、週末はそこで過ごしている。)
吉:どんなセレブなんだよ、みたいな。
僕は、ちょっと行けばすぐ海ってところで育ってるから。逆にこっちにきて、もう帰れない。
今田舎に戻ったら僕は死にます。本気で倒れる。
(吉池氏は、生家のある浜松の暑さについて、折に触れ自慢していた。長野の涼しさに慣れてしまい、もうあっちでは生活できないらしい。)
■楽しそうな事■
岡:どうせ暇ならね、俺みたいに農業に親しむといい。本気でやると大変だけどね、家庭菜園ぐらいならいいよ。俺は一週間に一回しか行かないから、変化がはっきり見えていいよ。豆のさやがふくらんで、そろそろ収穫かなって。次の週にいったら、100%無い。サルに食われて。
両人:ハハハハハ
岡:日曜大工もやってたんだけど、今は一段落したから、作るものが無い。でも何か...何か作りたいなあ......。
吉:根っからの生産者で、常に何か作っていないと落ち着かない。
岡:最近は薪小屋を作りたくてしょうがないんだ。
吉:ああいうの、『鉄腕ダッシュ』とか見てると、面白そうだね。やりたい放題でしょ。
岡:あれだけやれば、面白いだろうなあ。
吉:陶芸とかもいいなーって思う。登り窯まで作って。
岡:ボロの一戸建てを手に入れれば、相当もつよ。
吉:ボロの一戸建てを、立派な一戸建てにするっていう...
岡:ひつじ村DSの、ゲーム内はそんな感じでな...
とまあ、5時間もしゃべりっぱなしで、俺が疲れました。
マスター直後で、むしろこっちの方が弱っていると思う。
これだと俺がトドメを刺されそうな感じだったので、もう帰ります。
この後、病人に車で実家まで送ってもらいました。