さて、昨日の日曜日で、アオイシロ発売から一ヶ月になりました。
みなさま楽しんでいただけたでしょうか?
そろそろ言っても問題ないタイミングかな......ということで、アオイシロを作成するにあたって、参考にさせていただいた蔵書の中から、おすすめの一冊ご紹介させていただきます。
伝奇ネタ関連ですので、興味がないという方もいらっしゃるでしょうが......
またネタバレになる可能性も高いので、まだ見たくないというかたはここまででおやめください。
興味がある方は「続きを見る」をどうぞ。
そういえば今日はアカイイトのノゾミとミカゲの誕生日らしいですね。
というわけで落描きしてみました。色塗りは適当。
それからWeb担当のマイクが百子のブログ時計とカヤの壁紙を用意してくれました。
リクエストが通った方、おめでとうございます。
『妖怪伝説奇聞』(東雅夫/Gakken)
アオイシロには牛に纏わるガジェットが登場します。
いろいろ小ネタはありますが大きなものでは牛鬼と件。
そのあたりに詳しい伝奇趣味の方にはおすすめの一冊です。
表紙は四国某所の寺院に残された異形の牛鬼象。
ムササビのような皮膜がついていますが、そういえば義経が鞍馬の山で剣術修行をした相手はムササビではないかと『義経の謎<徹底検証>』(加来耕三/講談社文庫)には書かれていましたね。
他にも図版がやたらに豊富で『エッダ』に描かれたヴォーダンなどもあります。
このヴォーダン(オーディン)はゲルマン・北欧神話の主神であり、嵐の神でもあるのですが「全知を手に入れるために片目を捧げた」という逸話を持っております。またグングニルという投げると絶対に命中する槍を持っているのですが――
で、この図版のヴォーダンが手に持っているのが三叉矛だったりするのです。興味深いですね。
ヴォーダンの名前はウェンズディ――水曜日だったりします。面白いですね。
ちなみにラテン語ではヴォーダンの日ではなくメリクリウスの日になるそうですが、メルクリウスといえばマーキュリー――水銀です。我ら東方でいうところの丹になります。ほほう。
まとまらずに終わる。